液体パパ

3人子育て中の個人タクシードライバーがわりと変な記事を公開します。



僕の偉大なるクズ親父が自慢しに来たイチローのカードの話

僕の偉大なる父は、とにかく家事育児をやらなかった人で。
酒とタバコとギャンブルが好きで見栄っ張り。

かといって話も特に面白くなくセンスの欠片もない。
たまに言う駄洒落は「洒落を言うのはやめなしゃれ」で、これが最高に面白い鉄板ギャグだと思っていた節がある。
事あるごとに言ってたから。

虚言癖もあって、学生の頃はピッチャーで四番を打っていたと言う。
肥大した腹を揺らしながら言う嘘にしてはかなり大胆なものをチョイスしたもんだ。

「速球を腹で跳ね返した」とかならまだ信じたんだけど。

腹で跳ね返す

食の偏りもすごくて、とにかく野菜嫌いで濃い味が大好き。
故に体からでる悪臭はすごく常時お腹も壊していた。


母よ、何故にこいつと結婚したのか


お金にもルーズで、僕が生まれる前に内緒で作った300万の借金は母が働いてどうにか返したそうだ。

その際に父は泣きながら土下座して許しを乞うたという。

だがその旨を父方の母親、つまり僕の祖母に伝えたら、「あなたがしっかり見ていないせいよ」と何故か母が責められる事になったという。


親からして終わってた


その後、あれは確か僕が中学生の頃。
父がオリックス所属のイチローのカードを自慢しに来たことがあった。

「どうだこれ、イチローの珍しいカードだぞ」

父にも野球にも特に興味のなかった僕は、「ふーん」程度だったんだけど、違和感を感じてその出どころを探っていたら、どうやらオリックスのキャッシングの請求書に同封されていた物のようだと判明した。


おめーまたやってんなこれ!


借金の請求書に入っていたカードを息子に自慢してんじゃないよ。
泣きながら土下座したんじゃねーのかよ。


ほとんど董卓だぞこいつ


最近イチローがテレビCMに出てて「オリックスって何の会社か知ってる?」みたいな、軽くブルゾンちえみみたいな事を言わされているんだけど。


親父がお金を家族に内緒で借りる会社

って答えちゃうよねー。


お金を借りた際に家に届く請求書にイチローのカードが同封されていて親父がそれを息子に自慢して去って行く事でお馴染みの会社

って答えちゃうよねー。


それから約10年後、浮気じゃないと離婚できない母の宗教上の問題があったが、フィリピン人との浮気写真が出てきてそれも無事クリアし離婚した。
まぁその話はまた別の機会に詳しく。