液体パパ

3人子育て中の個人タクシードライバーがわりと変な記事を公開します。



うちのbikkeなら吹っ飛ばせる

我が家には電動アシスト自転車がある。
ブリヂストンのbikke(ビッケ)っていうシリーズ。前後に子供を乗せられるようにチャイルドシートも取り付けた。
チャイルドシートで重装化された自転車の総重量は結構なもので、倒れたら成人男性でも起こすのがひと苦労なレベル。

そんな質量だから、鈴木福君くらいなら簡単に吹っ飛ばせる。
アシストで十分に加速させとけば慣性の法則で吹っ飛ばせるわけ。

確かにそりゃ演技じゃ全く敵わないけども、bikke使わせて貰えれば容易に吹っ飛ばせるわけ。

手前に寺田心君配置しても、さらにその手前に野ウサギとかいても、全部蹴散らしてちゃんと鈴木福吹っ飛ばせるから。
うちのbikkeはそんくらいの質量あるから。
そういう仕事があったらうちのbikkeにやらせて欲しい。

ただね、他のメーカーがどうかは知らないけど、bikkeはスピードリミッターが付いていて、時速20キロを超えると急激にペダルが重くなるんです。
全くアシストしなくなる。
さっきまで「がんばって♪」みたいな感じに、肩もんだり励ましてくれていた感じなのに、急にビー玉みたいな目になって、首絞めてくる感じ。

え?な、なに?ぐ、ぐるじい…ってスピード緩めると、またいつもの笑顔になっているから、あれ?気のせいかな?みたいな。

けどチャリで育ってきた僕にとって20キロはあまりにも遅くて、また加速しますよそりゃ。
したら首をぎゅーですよ。
「死を与えん…」って聞こえるから。

うわああつって緩めると「んもう、どうしたの?怖い顔して?」だから。

「いや…今、死を与えんって…言わなかった?」

「やだぁなにそれ?疲れてるんじゃないの?」

「だ、だよね。ごめん、早く帰ろう」

首ぎゅー。
「ぐ、ぐるじい…やめ…」

「この者の命、我らが冥王ハデス様に捧げん」

「うわああああ!はぁはぁはぁ。え?ハデス?」


重量が半端じゃない自転車がアシストをやめると、もうそれはハデスなんですよ。
20キロを超えても漕ぎ続ければ多少はスピードを積み増せるんだけど、本当に数秒で足がハデス。
こんな辛い思いするなら20キロ以下に落とすわって誰もが思う。釣り合いが取れない。
22キロに到達する為には灰となる覚悟が必要。

確かにね、この質量でこれ以上スピード出たら危ない。
メーカーがリミッターをつけるのは妥当ですよ。
これが無かったらと思うと恐ろしい。

野ウサギ、寺田心、鈴木福の後にさらに、観月ありさ辺りも吹っ飛ばせちゃう事になる。
観月ありさを持ってしても止められなくなる。