液体パパ

3人子育て中の個人タクシードライバーがわりと変な記事を公開します。



公園での離脱駆け引きってあるよね(漫画付き)

先日買い物に出掛けまして。
1歳の三男を抱っこして、3歳の次男と手を繋いで。

で、スーパーまでの道中に尋常じゃなくドングリが落ちてる場所があるんですよ。
たまにあるじゃないですかそういう場所って。
ドングリやりたい放題の場所が。

あれは木サイドもほんと品がない。
秋元康プロデュースなの?ってくらいの数落としてくるから。

そんなのもう足止めくうに決まってんじゃん。
ゴブリンかよってくらい一心不乱に拾いまくる三男ですよ。

いや、ゴブリンがドングリ拾いまくるかどうかは知らないけど。
何となくのイメージですごい拾いそうだから。
知り合いにゴブリンがいないので本当の所は分かんないけど。

でさ、ある程度拾ったらさ、2個だけ選ばせるんです。
選抜メンバーを。
神ツーを。
両手がっつり塞がっちゃうと今後の道中に支障が出るから。

またこれが微妙なやつ選んだりするんですよね。
泥付いてるのとかヒビ入ってるのとか。
まぁいいけどさ。

スーパーの中には持って入れないから、入り口の外の適当なとこに置きまして、そんで出るときに覚えていたらまた回収してってな感じ。

この日は覚えていたんで神ツーを回収しまして帰路へ。
でもさ、次男君が帰り道で公園に行きたい空気をすごい出してきて。

すごく駄目な武将みたいな。

「ええい!わしは引かぬ!このままおめおめと退却など出来るか!」

みたいな。
ぜってー全滅すんじゃんこの部隊ってくらいの空気を出してて。
まぁ仕方ないから寄りましたよ公園に。

そしたらここでちょっとしたイベントが発生しまして。

誰もいない小さい公園で遊んでいたんだけど、しばらくすると3歳くらいの女の子を連れたママさんが来たの。

挨拶と軽い雑談をしたあとはまぁ気まずい例の空気感ですよ。
分かりますでしょ?

向こうは相手が男だとトークもし辛いし、こちらは変に話しかけると警戒されるしで。

まぁあの空気感ですよ。

お互い子供の様子を過剰に見る事によって、手持ち無沙汰感を緩和させているあの状態ですよ。


しばらくすると向こうの女の子が次男の持ってたドングリを見つけて。

「ドングリ欲しいー」

ってなった。

「お友達ドングリ欲しいって言ってるよ?どうする?」

聞きますよね。

「うーん」

なんつって。
はっきりしない感じの返事で。

女の子もすげー欲しがるの。
「2個あるんだからいいじゃん!」
みたいな。
グイグイ来る。

このグイグイに対して、向こうのお母さんもたしなめたりするかと思いきや何故かノータッチで。


でもおかげで僕の中でシナリオが出来た。

ここはドングリをプレゼントさせる事によって、また拾いに行くという口実を得られる。
それはすなわちこの気まずい空間から離脱する口実を得られるという訳だ。

この口実が無く離脱すると、気まずい空間に耐えられなくなった弱者だと思われる。
弱者め!弱者め!って心の中で連呼されるに決まっている。
それは何としても避けないといけない。

でも僕が強引にあげさせたりすると、それはそれでトラブルに発展しかねない。
子供の価値観を理解出来ないクソ親となってしまうから。


「ほら、ドングリたくさん落ちてたから、帰りにまた拾おうか?だから1個どうぞしようか?」

促す。
今年一番促してる。


「うーん」

はっきりしない答え。

「いいじゃん!ちょうだい!」

女の子も畳み掛ける。


ドングリを巡る三つ巴の駆け引きですよ。
ドングリ三国志。

「はい」

ここで悩んだ末に片方のドングリを差し出した次男君。
す、すごい!
どんだけグッジョブなんだお前は。
グッジョブ男って名前にすれば良かった。

「じゃあーあれだなー。ドングリまた拾いに行かなきゃねー」

なんつって。
大人の都合満載の発言をしてその場を去ったね。
まぁー去ったね。

ごめんなー。
空気読んでくれてありがとなー。
主にパパの方の空気を。



※最後に恒例になりつつある漫画をどうぞ。

6コマ漫画