【子育て】息子をハイブリッド妖怪にしてしまった話

つまりあれだ。
何が言いたいのかっていうと、ビューティーサロンぜつにもちょっとしたミスっていうか、変調をきたす事だってありますよって事ですよ。

僕が自分の髪を自分で切るようになって15年くらい。

貧乏であり貧乏性であった僕には余りにも高い散髪料金。
当時は千円カットなんてのも無かったから。
それでも地域では破格の美容院に行ってましたよ。

それが良くなかった。

切る人切る人みんなシニア世代だったもんだから、高度経済成長期真っ只中かってな髪型となっていたのだ。

当時少し長めに取っておくのが主流だったモミアゲとか全力で潰しにかかってたもん。
日頃の鬱憤が全部僕のモミアゲに集中してた。
最初に"倍返しだ"って言ってたのあそこの美容師なんじゃねーかな。

大金はたいて倍返しされるんじゃたまったもんじゃねぇ。
"じぇじぇじぇ"つって。
家の鏡の前でじぇじぇじぇつって。
もうこれは自分で切るっきゃねぇって思ったんです。
何回も切ってればそれなりに上達もするだろう。
そうしてスタートしたセルフカット。（ちょっとかっこよく言ってみた）

最初はバイト先の後輩なんかに、「ぜつさん床屋で失敗されました？」とか言われてたけど、「流行りのアシンメトリーだ」で押し通してた。
「今カリスマ美容師に切って貰ってるから奇抜かもしんない」で押し通してた。

翌日には自分で切ってる疑惑が膨れ上がってたね。
バレるの早かった。

そんな苦労を乗り越え回数を重ね、お陰で今では誰かにつっこまれる事も無くなりました。

だから我が家の子供の髪の毛を切るのは僕の役目。
自分の髪を切るのに比べたら、まぁ～余裕ですよ。

一回奥様にお願いした時があってね、その時の前髪の仕上がり。
河童って本当にいたんだね～って。

まだ幼稚園にも行っていない子供とは言えさすがに河童は可哀想だから、以後僕が切っていた。

先日事件が起きた。

焼売（下の子）の体と頭を洗った後に、そろそろ髪を切るようにと頼まれていたのを思い出した。

ビューティーサロンぜつはいつも乾いた状態で切る。
でないと上手くいかないことを経験上知っているんです。

焼売のびっしょびしょの髪の毛を見て悩んだあげく、濡れた状態で切る決心をした。
確かにプロは半濡れ状態で切っている。
そろそろ僕もその段階に行っても良いような気がしたんだ。

結果…

じぇじぇじぇ

いやーやっぱし河童って本当にいたんだね～。
三戸なつめがギネスに挑んだらこんくらいになるかもねってくらいで。

しかもこれ前髪だけじゃないからね。

サイドも落武者かってくらいムラがあるから。
河童と落武者のまさかの融合。
水陸両用のズゴックみたいな妖怪の完成ですわ。
ジャブロー攻め込む気まんまん。

あー微笑みかけないで。
罪の意識が増幅する。
余裕ぶっかましてるけど、お前の頭いますごい事になってっからね。

まぁこのあと奥様に倍返し食らったのは言うまでもありませんよね。