【子育て】天パを継承した息子が父をボコボコにする未来
あのですね、僕は天パなんですよ。
部分的に天パなんですよ。
夏の雨の日とかね、若干バイオリンが似合う感じになっちゃう。
いやまぁ僕自身はもう良いんですよ。
これに関しては飲み込んだ。
喉を押し広げ、目玉を飛び出させながらどうにか飲み込んだ。
問題は僕の血をひく息子らはどうかって話ですよ。
まず長男は今のところストレート。
これに関しては段々クセが出てくる可能性があるんで断言は出来ないんだけどね。
妻はストレートなんで、とりあえずは運良くそっちを継承したのかな?
全く分かんない問題だけど、○と×の壁の片方に目を瞑って突っ込んだらセーフだったみたいなね。
まま、遺伝に関しては詳しくないけど、二分の一だとしたらセーフを引いた訳ですよ。
続いて次男も今のところストレート。
オッケーオッケー。
長男と次男はオッケー。
で。
三男ですよね。
最近ハイハイからのお座りが出来るようになり、軽くつかまり立ちを始めた三男ね。
つかまり立ちで笑顔を見せてくれるその三男の襟足の部分がね、どー見てもクリンってなってんだよね。
一旦深呼吸して改めて見ても完全になっちゃってる。
完全になっちゃってる案件。
風の影響とかさ、なんらかの外的要因を必死に探したんだけどさ、もう完全に密室ですわ。
完全に密室でクリンってなっちゃってる案件ですわ。
いつか思春期の三男君がさ、好きな子が出来たりすんじゃん。
忘れ物を取りに学校に戻ったらさ、丁度部活が終わったクラスの佐伯さんと廊下ですれ違ったりすんじゃん。
佐伯さんかは分かんないけど、まぁ佐伯さんですよ。
きっと佐伯さんですよ。
知らないけど。
佐伯さん「あれー三男君じゃん?また忘れ物?」
三男「またって何だよ。そんなにしてねーよ」
佐伯さん「あはは、そっか。あ、そうだ!ねね、ちょっとこれ見てよ」
三男「何だよ?」
佐伯さん「ほらこれ」
三男「ちょっと見えねーよ。何?」
(首の所に8×4プシュー)
三男「うわっ!なんだよおいー!」
佐伯さん「あはは、ひっかかったー!また明日ねー!」
三男「…なん…だよ…」
でまぁ家に戻ったらとりあえず鏡を見るでしょ。
一通り眺めた後に、猛ダッシュして僕をぶん殴るでしょ。
もうね、平謝りですよ。
「これ親父のだろうが!親父の方の髪のやつだろうが!兄貴二人は大丈夫なのに何で俺だけ親父の方の髪のやつ何だよ!」
「堪忍なー堪忍なー」
「ちくしょー!親父の方の髪のやつちくしょー!」
「堪忍なー堪忍なー」
こんなやり取りがあるに決まってますよ。
本当は佐伯さんは大丈夫。
佐伯さんに限って天パ迫害主義者ではないと思うんだよ。
でも三男はまだそこまで分かんないんだよ。
思春期ってそんなもんだから。
すまん。
パパのせいで三男は今後は佐伯さんにぶっきらぼうに接してしまうんだ。
ぶっきらぼうな髪質のせいでぶっきらぼうに接してしまうんだ。
すまんよ。