液体パパ

3人子育て中の個人タクシードライバーがわりと変な記事を公開します。



【子育て】さすがにバルスって思った話

いや~、子供が5歳にもなってくるとね、この世の親は急激にあるフレーズを連呼する生き物に変貌を遂げるんですよね。

「急いでほら!急いで!まだ終わってないの?急いで!」

「ハリーハリーハリーアップ!ユーアースローボーイ?ノー!ユーアーベリークイックリーガイ!レッツウォーキングインザパーク!アイライクバーガーキングミートゥー!」

世界中で子供を急かす声が聞こえますよね。

しかし子供つーのは何でしょう。
急かした所で別に速くなんないっていうか、動きだけは速くなるんだけど効率が悪化して結局遅いっていうか。

お風呂にまだ一人で洗えない焼売(下の子)と先に入ってね、洗い終わったから餃子(上の子)を呼びますよね。

湯船に焼売と浸かりながら餃子が体を洗うのを見守りますよね。
これが遅せーのなんの。

貞子が井戸から這い出して来るときのあの感じ?
あ、これ、逃げれる!貞子撒ける!
って思うあの感じ。
人を襲うスピードじゃねぇ。
人を呪うのに適した速度じゃねーっていうアレね。

手にボディソープ付けたはいいんだけど、ヒカキンの話しをしながらゆっくり手で泡立てるもんだから、下にボッタボタ垂れるんですよ。
国家公務員一種試験かってくらい、ラピュタの底が抜ける罠かってくらい、もうだいたいそこで落ちる。

さすがにバルス!って思って。
余りにも遅いのでバルス!って思いまして。
普段あんまりバルスとは思わないんですけど、この日ばかりはさすがの僕のバルスの緒も切れてしまいまして。

「餃子君、今出せる最高のスピードで洗って見せてくれ」

「分かった」
って。

そっからのスピードの速いこと。
もう両手でわっしゃわっしゃ一転集中。

ひたすらヘソを高速で洗い続けるっていうね。
高速になると一ヶ所しか洗えなくなるっつー致命的な不具合が発見されました。

ヘソの周りを両手が高速で行き来する様を、湯船から焼売と僕がただただ無言で眺めるっていうこの状況。

もうすぐ春なんだなぁ~。
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