【作品】6歳児の絵がどうかしてるんだけど
ある日仕事から家に帰ると、6歳の長男が新たに絵を書いたと言ってくるじゃありませんか。
どれどれと。
彼は過去にも名作の数々を世に送り出してきてて 、その度に一体何処へ向かうのか皆目見当もつかなかった。
絵のうまい奥様と、画力が貞子以下の僕の子なので、どっちに転がるかは未だに分からない状態なんです。
あ、貞子が絵が上手いか下手かは知らないんだけど、多分まぁ下手でしょ。
なんか真っ直ぐな線とか引けそうにないし。
僕と一緒で真っ直ぐな線が引けない感じするし。
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でまぁまず見せられた絵がね、こちらなんですが。
なにこれ?
両親が超仲悪い家庭の子が書く絵?
もしくはこの世の終焉をイメージした作品なのかな?
人々の憎悪が増幅しきった未来かな。
「これは超強いビームの銃だよ」
【超強いビームの銃】
まさか銃だとは。
あの銃を撃っていると思われるサイボーグみたいなのは何なんだ。
しかも跳弾を繰り返して自分の足に当たっちゃってるからね。
超強いとされているビームが自分に当たっちゃってるからね。
他にもありましたよ。
さぁこれは一体何だ?
三角関係から身を引いて、「私がいなければ、あの人は幸せになれる」みたいな事を言いながら笑顔で飛び降りる人かな。
「待ってくれ!」
「どうしてここに!?」
「ドイツへの留学は諦めたよ」
「そんな!」
「気付いたんだ。彼女との関係も、ドイツ留学も、僕にとっては全て君の気を引く為にやってた事なんだって」
「…」
「最低だろ?」
「知ってた」
「え?」
「全て知ってた。だから私はあなたの前から…いいえ…この世から消えないと、あなたが、本当のあなたが死んでしまうと思って」
「裕美…君は…」
「淳さん!そんな女に騙されないで!」
「久美子!」
って何だこれ。
ドロッドロだよこれ。
久美子まで来ちゃったからもう収拾つかねーよ。
「これは反対側の橋が途中までしかないから、木の横の苗が成長して橋まで伸びてくっついて渡れるようになる絵」
【これは反対側の橋が途中までしかないから、木の横の苗が成長して橋まで伸びてくっついて渡れるようになる絵】
我が子ながら発想がほとばしり過ぎている。
この部分がいずれ伸びて木になって向こう側の橋に繋がるって事らしい。
スパンが半端じゃない。
木の成長待ち。
あの橋梁作業を途中でやめちゃった奴が憎い。
そいつがやり遂げていれば木の成長を待つこの不幸な人間は現れなかった筈なんだ。
所で彼は何でそれを絵で表現しようとしたのだろうか。
届かぬ想いのようなものがあるのだろうか。
分からんわぁ。
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おかげさまで健闘中!