液体パパ

3人子育て中の個人タクシードライバーがわりと変な記事を公開します。



【音楽】 もうだめかもしんない時に聴くべき僕の好きなアーティスト達

僕のような気持ち悪いタイプの人間でも一応音楽くらいは聞くんですよ。
苦悩やら考えやらが滲み出ているような吐き出し系で必然とロックばかりになりますが。

やっぱり辛い時は辛い曲に限りますよね。
辛い時って言うか、まぁ常時辛いんで昔っからそういうのを聞き続けて今に至るんですが、ご一緒に如何です?

ちなみに僕は歌の上手い、或いは上手く歌おうとするロッカーがあまり好きじゃないので、そういうラインナップです。
ご容赦を。

フジファブリック(志村正彦)


現在でも活動しているフジファブリックですが、亡くなった志村正彦氏がフロントマンだった初期が素晴らしいです。
僕は卒業アルバムをそっこーで捨てるくらい過去が大嫌いなんですが、志村氏は逆に過去を愛していたようで、現在を悩みながら生きていた様子が歌詞に滲み出ていますね。

本来は変態的な歌詞とメロディーが魅力の彼ですが比較的キャッチーでまともなこちらの曲。

夏の情景が目に浮かびます。



「英雄気取った 路地裏の僕がぼんやり見えたよ」


僕の中で認定されている最もアウトロが美しい曲。
スケベなキーボードがたまらんですね。

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次ももう一曲フジファブリック。
まさに未解決。
焦燥感をそのまま未解決のまま歌い上げるやるせなさが大好きです。

「期待外れな程 感傷的には なりきれず」

ああ、やるせない。

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毛皮のマリーズ


こちらはもう解散してしまいましたが、とにかくボーカルの志磨遼平氏の存在感。
文学的でお洒落な歌詞も多いんですが、中でもやはりこちらのビューティフルが秀逸。

僕自身もこの歌詞に救われた面が多くて、あくまでも個人的な解釈ですけど、何が正しいのかごちゃごちゃ考える事自体がクソみたいだなって思うようになりました。
結局死に際に間違ってなかったって思いたいし、目の前で困ってる人がいれば助けたいし、身近な人が僕の行動で人生が左右されるようならそいつらがより幸福感を感じる方向へ進める選択肢を選びたい。
ビューティフルに死ねる事こそが完全なる正義だなって思えたんです。

ちなみに毛皮のマリーズは解散したけど志磨遼平氏はドレスコーズというバンドで活動しております。
ドレスコーズはまた下の方でも紹介しますね。


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石崎ひゅーい


超マザコン系アーティスト。
この曲も50代の若さで亡くなった母を歌っている。

「白いチューリップ 胸に掲げたまま」


歌詞中にも出てくるこの白いチューリップというキーワード。

小学生の時にカーネーションをプレゼントしたら「こんなダサイ花、いらない」と一蹴した母。
「カーネーションなんかいらないから、白いチューリップを買ってこい」と言われたエピソードがあって、きっと葬式の時に胸に掲げたのも白いチューリップだったんでしょうね。

"ひゅーい"という名も本名で、デヴィッド・ボウイが息子に付けた"Zowie(ゾーイ)"という名をもじって母が付けたそうです。
確かにこんな魅力的な母親だったらそらこうなるわって思います。



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神聖かまってちゃん


下手にも程があるだろっていうレベルの歌ですが、今回のはかなり聞きやすい方ですのでご容赦を。

フロントマンの"の子"による、辛い敗北感を抱え続ける人生に対する怒りをひたすらぶちかます爽快感が最高です。

敗北感をどうしようという事ではなく、敗北感があんだよちくしょーっていう叫びです。
基本的にリスカだの死ねだの殺すだの色々出てくる彼の詩ですが、今回のこの"映画"っていう曲の歌詞は比較的ソフトなのでご安心を。

クラスにいた好きな子に結局何も出来なかったけど、頭の中ではステージを作り上げて最高のスポットライトを当ててみる。
大人になった今でも。

「そうだ 僕は君を見たいのです ああ後で 君を忘れたいのに」


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大森靖子


本当のガーリーとはこういう事を言うんだろうなっていう。
女性が普段底の方に沈めている何かを噴火させたような歌詞と歌い方が大好きです。
あと目ね。
あの目に僕はやられます。
吉高由里子がオフの日にしてそうな目だー!

「きゅるきゅる私性格悪いから あの子の悪口絶対言わない」

敵に回しちゃいけない感がハンパない!

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ドレスコーズ


最後にこちらドレスコーズ。
上の毛皮のマリーズ解散後に志磨遼平氏が結成したドレスコーズですが、ここでも彼一人残して全員脱退するっていう事態に。
このゴッホという曲はまだ結成当初のもので、初期ドレスコーズの曲ですね。

志磨遼平氏が監督までやったこのミュージックビデオがまた感動的で僕はたまらなく大好きです。

"将来の夢"っていう問いに対して、日本人は職業を答える事が多いよね。
僕は自分の子供には絶対にそんな回答はさせたくない。
そんな育て方だけは絶対にあり得ない。
職業なんて夢を叶える手段でしかないものなのに。

それにみんな夢ってものを深く考えすぎている。
一日中寝っ転がってゲームをしたい、お菓子つまみながらアニメを見たい、世界中を旅したい、これよりうまいもの食いたい、可愛い彼女が欲しい、夢なんて最初はそんなもんでいいでしょ。
それが実現出来そうな仕事を選べばいいだけ。
それが叶えば次の夢が必ず出てくる。

作中に出てくるリリーフランキー氏のポジションが大好きです。
たった一人の大人の行動で少年の夢が叶う。
そんな大人になんなきゃなぁ。


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以上です。