【子育て】くだらない理由でがっかりされる話
幼稚園が春休みだっつー事で、子供つれて奥様がしばらく実家に帰っててね。
先日迎えに行ったんだけどさ。
餃子君(上の子)がね、もーすっかりサンシャインになってて。
すっかりサンシャインに仕上がってて。
いやマリオサンシャインっていう10年以上前の任天堂のゲームを実家でやっていてね、かなりハマった様子なんですよ。
パパもとにかくやってくれ。
やれば分かるから。
みたいな事言ってくる。
熱がすごいの熱が。
マルチの勧誘かと思うくらい。
昔そのゲーム機も買ったくらいだからね、ゲームには寛容な家だとは思うんだけど、さすがに義親の前で僕がマリオとかやってたらイメージ悪いんで。
「見てください義父さん、僕のマリオの壁ジャンプを!」
これ言っちゃうともうアウトですから。
マリオが躍動感溢れるイキイキした動きをすればするほどアウトですから。
下手な方がまだいい。
やたら上手いより下手くそアピールした方がまだいい。
「あー、ワールド1だけどやられちゃいました。こんな所でやられちゃう僕のマリオを見てください義父さん。ねぇ義父さん!義父さんってば!今度は僕のマリオ奈落に落ちちゃいました!ねぇ義父さん!奈落に!義父さん!義父さんはだめだ…。じゃあ義母さん!義母さんってば!ねぇ!」
こんくらい言っておけば大丈夫でしょう。
でもそもそも義親宅でマリオはやらないのが一番です。
さて、そのマリオを我が家でも出来るよう諸々の品を持って帰って来まして、どれ程のものなのかいざやってみようと思う訳です。
どうやらどうしてもクリア出来ないステージがあるらしく、パパなら出来る筈だと鼻息を荒くしていたらしい。
ちょっと待て。
こっちまだ全然だからね?
まだマリオと知り合ってもいないから。
そっちはマリオとある程度親密な関係を築いたかもしれない。
なんならBくらいまでなら行ったのかもしれない。
こっちはこのマリオサンシャインのマリオとは初対面ですもん。
しかも何かある程度進んだ状態で手渡されてさ、このステージをクリアしてくれって。
放任主義にも程があるだろ。
もっと親交を深める機会が欲しい。
まずここは何処なのか。
何で大リーグ養成ギブスみたいな水を噴射する装置を背負っているのか。
訳もわからず取り敢えずやってみるけど、そりゃーあっという間にやられちゃう訳ですよね。
「ひゃっほぉぉうー♪」
マリオさんサイドはさ、結構軽快な声出してんだけどさ、場所がね、両サイド奈落に落ちるような危機的なとこだから。
こっちは何とかマリオさん落としちゃいけねぇと思って操作すんだけど、いかんせんまだ知り合っても間もなくて、思うように動いてくれない。
突然アクロバティックなジャンプしだすから。
場所!
場所考えて!
「ひゃっほぉぉうー♪」
いやひゃっほうじゃねーよ。
どっから出てくるんだよその余裕。
まぁもちろんね、結果落ちるよね。
それを見た餃子の一言。
「がっかりだよ」